招待状

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「はぁ……」 ドアを閉めて鍵をし、靴を脱ぐと同時に俺は深い溜め息をついた。 帰宅時間:午後11時10分 俺の名前は桐崎 竜也[キリサキ タツヤ]。 成人式を終えてはや3年。 今年でもう23歳となる。 顔はいたって普通。 ホストをやれるほどイケメンというわけではなく、かといって見た目で人生を損するほどの不細工でもない。所謂、どこにでもいるような普通の人だ。 そんな俺は未だに決まった職業には就いておらず、コンビニとファミリーレストランのバイトで生計を立てていた。 こんな日がいつまで続くのだろう…… 今日も自分より年下のレストランのチャラい店長に叱られた。 最近俺は人生に嫌気が差してきた。 もういっそのこと死んでしまおうか?
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