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パパもバンパイアの手前、言葉を選んで尋ねる。
あまり考えないようにしてきたけど、今は血を断っているとしても、昔は人の血を吸い生命を保ってきたんだもの。
あたしだって生きてく為に豚や牛を食べる。
でも、やっぱり人を捕食対象として見るなどは、いくら生きる為といっても悍ましい行為。
どうしたってあたしには理解出来ないけど、それをパパに面と向かって言うのは傷付けてしまう気がして、出来るだけ悍ましいと感じていると悟られないよう言葉を選んだ。
「それは違う。確かに俺達は血を吸うが、そんな事で汚れているとは言わないんだ」
夜斗は不敵な笑みを浮かべる。
あたしの言葉を皮肉と取ったのだろうか？
そんなつもりはないけど、否定することはしなかった。
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