21人が本棚に入れています
本棚に追加
現在12時10分。
見渡す限り青一色の空の下、なんの変哲もない高校の校舎の中に俺はいた。
その教室でやわらかな太陽の光を浴びながらチラッと時計を見る。昼休みまであと20分と確認すると机に伏せ、寝る体勢になった。
そうやってしばらくまどろみ世界は平和だ、そして退屈だと思っていた。
このときもやっぱり非日常に憧れていた。
すると
「じゃぁ次の問題を…神守訳してみろ。おい寝ているのか? 神守!神守流起きろ!」
と四限目の英語の教師の荻原とか言う名の男が俺の名前を呼ぶ。
それに
「はいは~い。なんですか先生?」
などと適当に返事をし、黒板の前に立っている筋肉質の男を見る。
最初のコメントを投稿しよう!