非日常

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現在12時10分。 見渡す限り青一色の空の下、なんの変哲もない高校の校舎の中に俺はいた。 その教室でやわらかな太陽の光を浴びながらチラッと時計を見る。昼休みまであと20分と確認すると机に伏せ、寝る体勢になった。 そうやってしばらくまどろみ世界は平和だ、そして退屈だと思っていた。 このときもやっぱり非日常に憧れていた。 すると 「じゃぁ次の問題を…神守訳してみろ。おい寝ているのか? 神守!神守流起きろ!」 と四限目の英語の教師の荻原とか言う名の男が俺の名前を呼ぶ。 それに 「はいは~い。なんですか先生?」 などと適当に返事をし、黒板の前に立っている筋肉質の男を見る。
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