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「君は……小沢か」
「そうですよー」
「こっちに犯人の大羽は来なかったか?」
犯人という言い方に苦笑しつつも正直に告げる。
来たけど逃がしました、と。
するとその警察官の中で一番偉いだろうと思われる男が前に出た。
小沢が反応する前に男の拳が顔面を捉える。
その男は大柄ではないが力があるらしく、吹き飛ばされた。
「警察が犯人を逃すとはな」
「うぐ……。すいません、石田さん」
石田と呼ばれた男は舌打ちをし、歩き出した。
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