序章

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“ほら…あのこ…” “気味悪いわ…” “やぁーい化け物” “あのこに近寄っちゃだめよっ” “~化け物~” ‘ねぇ…なんであたしを一人にするの…?ねぇ…なんでなんで!あたし…寂しいよ…’ ジリリリリリリ カチッ 『もう…朝か…』 嫌な夢をみたなぁ 昔の夢… あたしはみんなから気味悪いといわれ続けた でも母は違った あたしの… あたしの… このオレンジ色の瞳を気味が悪いとはいわなかった “蘭だけ特別な眼をしているのよ…とても綺麗” 『お母さんいってきます』 この瞳をほめてくれた唯一の人 でもあたし2年前にもともと体が弱かった母は病気で亡くなった
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