金木犀<銀神.甘々>

2/3
前へ
/9ページ
次へ
     今日はいつもより 早起きをした私は、 愛しい"あの人"を 私の大好きな場所に 連れて行くことにした。   * 金木犀   「この間までの暑さはなくなり、これから秋の陽気になるようです。」  とあるニュースのお天気 お姉さんによると、 今日は大分寒いらしい。  たしかに朝起きた時、 布団から出るのが辛かった。  しかし、折角今日は 早く起きたのだから 愛しい"あの人"と私の 大好きな場所に行きたい そう思い、着々と支度をした。  マフラーと手袋をする。 この間まであんなに 暑かったのは夢か何かかと 思うぐらいの寒さだった。  私は、温かい物を 身にまとい"あの人"の 元へと足を運ぶ。   「銀ちゃん、早く起きるアル」    愛しい"あの人"、 銀ちゃんは大きな欠伸を 一回して目を擦りながら 起き上がる・・・。 「おいおい、銀さんまだ寝たりないんですけど。」  銀ちゃんは気怠そうに 私の顔を寝ぼけた顔で じっと、見つめる。 「銀ちゃん!行きたい場所があるアル!」  私は銀ちゃんを 無理矢理起こして、 とある場所へ向かった。 「神楽、銀さん寒いんだけど・・・風邪ひいちゃう。」  そんなことは お構いなしに私は 銀ちゃんの手を掴み 風のように歌舞伎町を 走り抜ける・・・。    あの場所についた。    
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加