金木犀<銀神.甘々>

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     ここは銀ちゃんと 私の思い出の場所・・・。  甘い香りがする。 辺り一面秋一色だ。 「ここって・・・!」 「覚えててくれたアルネ!」  自然と繋がれた手、 寒さなんか忘れて思わず それに見とれる二人。  二人の頬は走ったからか、 それとも・・・・、 紅く紅くまるで紅葉のようだ。 「綺麗だな・・・」 「そうアルネ・・・」  他愛もない会話 かもしれないが愛を感じる。  オレンジ色の小さな 甘い香りの花は 二人に秋を告げた。  朝日を浴びる金木犀は 去年見たものより ずっと輝いていて、 とても美しかった・・・。  二人の思い出がまた一つ 増えたね、銀ちゃん! 完      
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