彼岸花<土ミツ.過去>

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    ――――――――――――― ――――――― ―――  それは俺がまだ、 未熟だった頃・・・。  俺は今日のように、 縁側に座り外を眺めていた。  真っ赤にに輝く 夕暮れはとても 美しく眩しかった。  俺はそんな空をじっと 眺めていると隣に そっと座りこむ者がいた。 ・・・  そいつは、何もいわず 夕暮れを見つめていた。 そいつの髪は、光が差し 夕暮れの空なんかより ずっと、綺麗で俺は 思わず見とれてしまった。  そいつは、こちらに 気づきにっこり微笑む。 俺は吃驚して顔を 反らしてしまう。    
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