二章

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「実はあの日、他にも人を見たんだ。だけど、その人達に後からいじめられたりするのが嫌で黙っていたんだよ。」と星は言った。 期待外れだとばかりに誰を見たか聞いて見ると 「これは確かだよ。あれは、隣のクラスの安藤君だったよ。」 佐山達にビビりながらも星はこう答えた。 礼を言いながら佐山達は次の人物に会いに行ったが 「草野君?まだ、来てないみたいだけど。」 クラスメイトがそう答える明らかに関わりたくなさそうだ。 草野猛…穂村高校の数少ない不良の一人だ。 「まあ、あまり俺も関わりたくねえから、次に行こうぜ。」 前橋の言う通り、いつ来るか分からない草野を待つより次の人物に会いに行く事にした。 「えっと、最後は陸上部の清水だな。」 佐山はメモを見ながら言うと鈴本は少し考えるような仕草を見せたが 結局、何も浮かばず、佐山達の後を追った。
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