一章

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事務所兼自宅のアパートの電話がなり、加納は面倒くさそうに受話器を取った。 「先輩!いて良かった。穂村高校で殺人がありまして、先輩に協力して欲しいんです。」 電話の声の主は間だった。 間は加納の後輩で警官だ。 一年前の事件の時に加納に協力させられて以来、 自分の手に負えないことはほぼ、加納を頼ってくる。 「あの事件以来…浮気の調査や人探しばかりだったがやっと探偵らしくなって来たじゃないか。」 加納は不謹慎だと思ったが、心が弾むような感覚を抑えられなかった。
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