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それを聞いた森林は、護をギュッと抱きしめた。
「護…ありがとう」
2人が、こうして抱き合うのも、実は、これが初めてだったのだ。
「護、好きだよ。お前が好きだ」
「拓くん…僕も…」
護は、ドキドキしながらも嬉しかった。
この日は、夜までアパートにいて2人で、ささやかなパーティーをした。
もちろん森林は、護を家まで送っていった。
「護に、何かあったら困るからな」
それから、さらに数ヵ月が過ぎた時だった。
年末を迎え、護は冬休み。森林も年末年始の休みに入り、護は森林のアパートに来ていた。
護は、初めて森林のアパートに泊まる事になり
緊張と喜びが入り交じっていた。
「あ、雪が、ちらついてるみたい」
護は、窓から外を眺めていた。
「そうか、寒いと思ったら雪か」
森林は、鍋の用意をしながら、護の姿を見ていた。
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