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「寒い時には、鍋が一番だよね」
護は、森林の近くへ来ると笑った。
「そうだな。護、今日はキムチ鍋にするぞ」
「うん!キムチ鍋の後にはケーキだよ」
そう、2人は、クリスマスには会えなかったため、年末にそれを兼ねるつもりでいたのだ。
コタツの上に、コンロと土鍋を置き、調理を始める森林。
護は、その様子をじっと見つめていた。
料理をする時は、だいたい森林がやる。
得意なのもあるが、森林が、護に手伝わせないようにしていた。
それは、森林の気づかいだった。
「さあ、いい感じになってきた。護、食おうか」
「うん、おいしそう」
向かい合って、コタツに入り、2人は鍋をつつき始める。
「うまいな」
「少し辛いけど、おいしい!」
鍋を食べ終わると、2人は小さなケーキを食べ始めた。
「クリスマスは会えなかったけどこうしていられるのは嬉しい」
護は、ニコッと微笑む。
それを見た森林も、微笑んだ。
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