恋人として

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  バスルームに入り、シャワーを浴びると、髪と体を洗う。 その時だった。      「あ、このボディーソープ?」     護は、その匂いに覚えがあった。 それは、2年前に不思議な体験をした時に、自分の体から香ったあの匂いだった。     「あっ!!まさか…」   護はハッとした。確か、森林も、護と同じ体験をしたと言っていた。 (正確には、森林は夢を見たと言っていた)   という事は…まさか森林は… しかし、2人はまだキスもしていないのに…   護は、急に胸の鼓動が速くなってきた。     護は、とりあえず、バスルームから出て、髪を乾かす。     すると、森林は寝室で布団の準備をしていた。     「拓くん」   その声に、森林は顔をあげた。     「護、出てきたな」     布団を敷いた森林は、先に中に入った。   続いて、護も中に入る。     「温かい」   護は、その温もりにホッとする。    
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