109人が本棚に入れています
本棚に追加
バスルームに入り、シャワーを浴びると、髪と体を洗う。
その時だった。
「あ、このボディーソープ?」
護は、その匂いに覚えがあった。
それは、2年前に不思議な体験をした時に、自分の体から香ったあの匂いだった。
「あっ!!まさか…」
護はハッとした。確か、森林も、護と同じ体験をしたと言っていた。
(正確には、森林は夢を見たと言っていた)
という事は…まさか森林は…
しかし、2人はまだキスもしていないのに…
護は、急に胸の鼓動が速くなってきた。
護は、とりあえず、バスルームから出て、髪を乾かす。
すると、森林は寝室で布団の準備をしていた。
「拓くん」
その声に、森林は顔をあげた。
「護、出てきたな」
布団を敷いた森林は、先に中に入った。
続いて、護も中に入る。
「温かい」
護は、その温もりにホッとする。
最初のコメントを投稿しよう!