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「護、もうすぐ社会人だな」
「うん、ドキドキするよ」
護は、自宅にいた。
無事に大学を卒業した護は、家族との団らんの時間を過ごしていた。
護は、しばらくすると、自分の部屋へ向かった。
ドアを閉めると、ハァとため息をつく。
この時、護は森林と別れてしまっていたのだ。
互いに、相手の事が好きだったのに。いや、愛していたのに。
別れたのは、実は、まだ最近の事だった。
理由は…森林が、浮気をしたからだった。
しかも、女性と。
というか、本当は、浮気疑惑が浮上したから。
森林は、一切を否定して、今も護だけを愛していると言ったが
護の心は揺れ動き、護から「別れてほしい」と言ったのだった。
護は、悲しくて泣き続けた。
本当は、別れたくはなかったけれど
少しでも、森林を信じられない部分がある、自分が嫌だった。
「…小説と現実が、違うのは当たり前だよね。早く拓の事は忘れよう…」
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