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2人は、いつも、こんな感じだが護は満足だった。
だって、小説なんかじゃない、現実の世界なんだから。
大好きな森林と一緒にいられる…それだけで幸せ。
護は、付き合い始めたすぐに、森林に聞いた事がある。
なぜ、自分と付き合おうと思ったの?
夢を見ただけで、付き合おうとは思わないよね?と。
すると、森林は一瞬、目を丸くした。
そして、すぐに笑った。
「護、お前なぁ、気づかなかったのか。鈍感だな」
「え?どういうこと!?」
「オレは、前からお前の事が気になってたんだ!ってこと」
「ええっ!!?」
護は、森林の言葉にビックリして目を大きく見開く。
「護は、どっちかっていえば、目立つようなヤツじゃない。
おとなしくて、変なヤツらに、目をつけられちまうようなヤツだよな。
でも…オレはなぜか、そんなお前だから、気になってた。もちろん始めは、好きとかいう感情じゃなかったけど…
途中から、お前を見てたら癒されるな~なんて思い始めたんだよ。それからかな、お前を意識し始めたのは…」
そう言うと、森林は護の髪を、右手でクシャッとした。
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