poetry31.頬好

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「気になるん?」 頬好は清羅の手をそっと握って尋ねた。 「……ちょい。」 握った手から体温の上昇を感じた。 その白い頬もほんのり赤くなっている。 この娘は変わろうとしたはる そう思うとなんだか複雑な気分になった。 子の成長を喜ぶ親のような嬉しさ そして誰かが去った後のような寂しさ 頬好には清羅の手をぎゅっと握るしかなかった。 その手を握り返したのは彼女の感情が伝わったからなのだろうか
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