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「気になるん?」
頬好は清羅の手をそっと握って尋ねた。
「……ちょい。」
握った手から体温の上昇を感じた。
その白い頬もほんのり赤くなっている。
この娘は変わろうとしたはる
そう思うとなんだか複雑な気分になった。
子の成長を喜ぶ親のような嬉しさ
そして誰かが去った後のような寂しさ
頬好には清羅の手をぎゅっと握るしかなかった。
その手を握り返したのは彼女の感情が伝わったからなのだろうか
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