6月4日

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「お、すげ。」 「あ、お帰り。」 「張り切ったなぁ。」 「でっしょー!まぁ僕にかかればこんなの余裕だけどね!」 「あはは、ジュン仕込みの腕だしね。」 「ふふ…。でも、ちょっと作りすぎた。」 「確かに。食べきらないよ。まぁいいか。明日も食べたらいいや。」 「だね。今日食べ過ぎたらミキ絶対デブるもんね。」 「いや!最近ジムに通ってるから大丈夫なはずですー!」 「…あんまり効果出てないよね?」 「失礼な!」 「サボってんじゃないの?」 「頑張っとるわ!ほら!見て!腹筋!」 「…うわぁ。…色が白―い。」 「あ、色は見ないで?」 「はいはい。じゃ、食べますか。」 「よし。ケーキ入刀しよう!ケーキ入刀!」 「式でやったじゃんか。」 「はい、もう一回。さぁ、夫婦初めての共同作業です!カメラをお持ちの方は前へ!」 「誰に言ってんのさ。」 「はーい、ケーキ入刀~ おめでとう!俺!」 「…馬鹿だなぁ。」 「うるせ。つかこれ何ケーキ?レアチーズ?」 「ヨーグルト。ミキ甘いの苦手じゃん。」 「すげぇ。旨そう。食べよう食べよう!」 「あ、待って。」 「何?」 「これ。」 「…封筒?」 「誕生日プレゼント。」 「マジ?やったぁ!」 「どうぞ。開けて?」 「何だろな?何だろな?」 「…。」 「…。」 「…。」 「…緋色さん。」 「ん?」 「え?マジで?これ、マジ?マジに?え?マジ?」 「マジだよ。」 「…やっば。…ちょっと、超嬉しいんですけど。超嬉しいんですけど。超嬉しいんですけど。」 「何回言うんだよ。」 「いや、マジマジマジ!超嬉しいんですけど!超嬉しいんですけど!超嬉しいんですけど!」 「あはは!喜び過ぎ!」 「え?だって、いや、もう、だって、え?どうする?!俺どうしたらいい?!ヤバい!ほんとに!」 「はいはい。」 「あは―!緋色ちゃん愛してる!大好き!」 「はいはい。」 「で、男の子か女の子かどっち?」 「まだ分かんないって。」 終
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