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「有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない…」
「ちょ、ジュン子ちゃん先輩、ケーキが粉々に」
「何なの?あの人は何なの?」
「あ~あ、私のケーキなのに…。」
「ミナ!聞いてる!?」
「はいはい、聞いてますよ。」
「あたしの彼氏ちょっとおかしくない!?」
「馬鹿ですね。」
「馬鹿じゃないよっ!頭はいいもん!」
「…あー。はい、そーですか。」
「どうしたらいい!?あたしどうやって対抗したらいい!?」
「ってゆーか今どんな状況なの?ジュン子ちゃん先輩とは別れないんでしょ?」
「うん。」
「でもその湯野サン?って人との仲も認めて欲しい、と。」
「多分。」
「つまり、こうか。」
「何?」
「本命はジュン子ちゃん先輩。で、セフレが湯野サン。」
「……………………。」
「で、ジュン子ちゃん先輩にそれを認めて欲しいと。彼女公認のセフレ?」
「絶っ対、認めないっ!」
「ま、それはジュン子ちゃん先輩の自由ですけど、ミキさんの立場にも立ってみたらどうです?」
「ミキの立場って?男であれ女であれ、あたしがいるならただの浮気じゃん!認めてどーすんのっ!」
「例えばジュン子ちゃん先輩、ちょっと聞きますけどセックスは週に何回?」
「…な、何?…突然。」
「大事な事だよ。」
「そ、んなの、教えない。」
「じゃ、まぁ良いです。知りたいわけじゃないし。」
「じゃあ何で聞いたの?」
「つまり、ジュン子ちゃん先輩には出来なくて、湯野サンには出来ることがあるわけで、」
「…うん?」
「それがミキさん的には手放せない、って事。」
「…ん?どゆ事?」
「まぁ、だから、つまり、」
「うん。」
「結局ジュン子ちゃん先輩には色気が無いって事。」
「え?悪いのあたし?」
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