そんな帰り道の話。

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『ひ、日野くん……』 現在進行形で日野くんと下校中なうです、ロリンゴこと代々木林檎です。どうやら日野くんと私の家はかなり近い所にあるらしい。日野くん自身が言っていたのだからそうなのだろう。しかし気になるのは…… 『あの……何で恋人繋ぎ……』 「え?……駄目?」 そんな小動物のような目で見ないでええええ! ぐっ、とつまり何も言えなくなる。彼は沈黙を肯定ととったのか、ますますきつく指を絡めてきた。私の脳はキャパシティオーバーしそうです。 「ロリンゴーあのさー」 『はっはい!な、なんでしょう日野くん!』 「それ、やめない?」 『……へ、?』 日野くんの指すそれ、の意味がわからず私は頭にハテナマークを浮かべた。
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