act.1 無気力、無関心。

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「二人とも、俺は寝たいんだよ。てか、寝させろ」 だが、今はそんなことよりも現状打破が最優先だった。ああ、眠ぃ~ 「はっはっはっ!安心しろ、佐久間。長い付き合いだ。私達だってお前のことはよく分かっているさ」 うっさいぐらいの快活な笑い声で、葵は俺が求めている返答をくれた。うん、物分かりの良い幼馴染みだ。 「んじゃ、お言葉に甘えさせて貰って、俺は寝させて貰おうか」 「まあ、それを妨害するために此処に居る訳なんだが」 「……………。」 前言撤回。 こいつぁ、俺の幼馴染みというプロフィールを持ち合わせていなかった。こいつぁ、あれだ、一般的に「敵」って言う部類だろ? 「はぁ~……眠ぃ」 「浩平君、今日何かあったの?いつにも増して寝不足気味だけど…?」 「雫、実はお姉ちゃん、昨日は佐久間の家で……。」 「はい、昨日はきちんと自分の家に居ましたよね~ 大河ドラマ見ながら」 「流石は私の妹だ。誇らしいぞ」 「私は逆に貴女の妹であることが恥ずかしく感じます、お姉ちゃん」 「ほう…」 「えぇ…」 姉妹喧嘩。姉妹喧嘩。良い、四字熟語だ…。え?違うのか、これ?
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