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でもさ、その悲痛な叫びが通じない奴らを俺は知っている、てか、今目の前に居るんだが…
「なあ、佐久間。お前は朝、裸エプロンの私に「朝ですよ、あなた~」と起こされるのとメイド服の私に「ご主人様、朝ですよ~」と起こされるのどっちが良い?」
「お姉ちゃん、浩平君が困るから、そういうこと聞かないであげて……
で、私と一緒に屋上でお弁当食べない?浩平君?」
「ちょっと待て、雫。今は私が佐久間に聞いている。勝手な真似は控えて貰おうか?」
「どちらが勝手なのか分かってないのはお姉ちゃん、貴女ですよ?」
「いや、どっちもどっちだから…黙っててくれないか、二人とも」
こいつらだよ、こいつら。場所は教室の窓側の机。俺が座っている机の右、というより机の上に座って足まで組んでやがる傍若無人な女子は柳瀬 葵って言うんだが…。
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