~小さな背中~

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君の大人びた言動も 凛とした瞳で 僕を見る視線も まるで僕より年上みたいで ちっさい君は 僕より何倍も 大きい心を持ってた 年上だから 頼られたくて 年下だから 甘えてくるかなって 現実を見ずに動いてたから 心と身体はすれ違って グダグダしてた 教室の中 君は窓側を 僕は廊下側を 背中合わせに立ってた二人 僕は振り向きたいよ 君はどうなの? 君の瞳がどっちを向いてるのか 知りたいけれど 振り返る勇気はどこにも無くて 肩越しに見た 君の小さい背中は ちゃんとこっちを向いていた,,,
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