―2、壬生浪士組―

9/21
前へ
/532ページ
次へ
皐月Side 何やら、雰囲気が変わっている。 ……でも、なんで、髪の毛を引っ張った人、青い顔をしているの? 被害者は、私なのに。 ……上からの視線が痛い。 「…さっきは、すまなかったね。トシに変わって……。すまない。」 ゴリラに似た人が私に頭を下げて、謝った。 「っかっ…、近藤さんっ」 ……近藤さん? ………トシ? …………平助? ……………壬生浪士組? 「……えええええぇー?」 頭より先に声が出てしまった。 「…うっせんだよっ。また、やる………チッ。」 髪の毛を引っ張った悪人面の人の声が途中から、弱くなったような気がするけど…? 考えながら、ちらっと上を見た。
/532ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1177人が本棚に入れています
本棚に追加