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「…あと少しで、…いえ、来月、大坂へ行くんですよね?…ここの人間と騙ってお金を取り上げている浪士を取り締まる為に。」
更に、空気が固まっているよ…。
しかも、目を閉じていた人が、目を見開いて無表情で、鯉口に手をかけている人もいれば、小刀より小さいものを持っている人がいるし…。
私は、ため息をついて、
「私は敵じゃない。…って、言っても…無駄か。」
「…大坂へ行く人は、近藤さん、山南さん、沖田さん…」
「はいっ!私ですっ!」
……小学1年生が机に座って、皆がわからない答えを当てたくて、ウズウズしているみたい…。
とりあいず、頭を下げた。
沖田さんらしい人は、満足した顔で、手を下げた。
「…そして、…斎藤さん、井上さん……………芹沢さんが率いる…水戸派…ですよね?」
「…うむ。そうだ。」
…認めちゃっていいんかいっ!
土方さんは、なんで言うんだと、抗議しているが、無視して、
「…芹沢さん、夜、舟に乗り終わったあと、ある力士を傷付けて…、被害にあった力士の仕返しに……、まぁ、乱闘するんです。」
「……なんや。その下手な説明は。」
綺麗な顔立ちしている人、その話し方と、手に持っている小刀みたいなのと、合わないです。
「…きっかけは、斎藤さんっ!」
鯉口に手をかけている人の肩が少し動いた。
「…お腹を痛めないようにして下さいね。」
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