―1、始まり―

4/7
前へ
/532ページ
次へ
平助Side 見つけたのは、見たこともない着物と草履を履いていて、倒れていた人間だった。 藤の木の下で、倒れている、君を見つけた。 「………………。」 「……この子でしょうか?」 少し、呆けていたらしい。 「…多分、そうかもしれません。」 倒れている人間の周りに荷物を3つ、見つけた。 見かけない生地だけど、細長いものと、長方形のものと、丸みを帯びた四角いもの。 「…間者かも知れませんが、屯所まで連れて行きましょう。」 山南さんの一言で、 君を背負い、長方形のものを持って、屯所へさっきよりも早く歩みを早めた。
/532ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1177人が本棚に入れています
本棚に追加