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平助Side
見つけたのは、見たこともない着物と草履を履いていて、倒れていた人間だった。
藤の木の下で、倒れている、君を見つけた。
「………………。」
「……この子でしょうか?」
少し、呆けていたらしい。
「…多分、そうかもしれません。」
倒れている人間の周りに荷物を3つ、見つけた。
見かけない生地だけど、細長いものと、長方形のものと、丸みを帯びた四角いもの。
「…間者かも知れませんが、屯所まで連れて行きましょう。」
山南さんの一言で、
君を背負い、長方形のものを持って、屯所へさっきよりも早く歩みを早めた。
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