―1、始まり―

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屯所へ帰った後、山南さんと僕を迎えたのは、 「おっ、平助。…なんだぁ?その荷物?」 左之さんだった。 「ただいま。原田くん。…土方くんは?」 「…ん?あぁ、局長の所にいるぜぇ?」 頭をかきながら、左之さんは言った。 「…山南さん、この人は?」 ……さっきから、僕の肩に当たる柔らかい膨らみが気になる。 それに軽いし。 「…平助。もう少し、我慢してくれるかい?…あっ、原田くん、土方くんを私の部屋へ呼んでくれるかい?」 「…ん?おぅ。わかった。」 左之さんは静かに土方さんを呼びに行き、僕は、山南さんと一緒に部屋へ向かった。
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