―1、始まり―

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それから、土方さんが来て、山南さんの話を聞きながら、険しい顔をして、部屋を山南さんから、土方さんの部屋に倒れていた君を移した。 「……島田。巡察中の幹部を呼んでこい。ついでに、中にいる幹部もな。」 土方さんは、眉間に皺を寄せたまま、俺は、かっ…近藤さんを呼ぶと言って、部屋を出た。 多分、かっちゃんと呼ぼうとして、言い直したのだろう。 「…間者でも、気が失っているだけなら、安心です。」 今はと山南さんが呟いた。 さっきまでは、矢崎と言う医者兼監査の隊士が診ていたが、仕事の為にいなくなった。
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