―1、始まり―

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少しずつ集まり、巡察していた総司と源さんが戻った。 全員、 「…なんだ?こいつ?」 …が答えだった。 間者らしい荷物を確認し終わった後、僕は、ちらりと眠り続けている君を見た。 ……君は、一体、何者なんだ? 「…ふむ…。書物ですが、何を書いてあるかさっぱりわかりません。」 山南さんは、本をめくって言った。 「…見たこともないものばかりですねぇ!」 目を輝かせながら、総司は言っている。 「…こいつ、剣をしているのか。試合してみてぇなぁ。」 「…私が先ですよっ!永倉さんっ!」 新ぱっさんと総司が言い合いっこしている。 「……んんぅん~。……うるしゃい…。」 聞き慣れない声がし、僕は、君に駆け寄った。
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