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「ありがとうございました。」 部屋の前で少し頭を下げて礼を言った。 「いや…じゃ、おやすみ」 「おやすみなさい。」 軽く手を挙げて山崎は大広間へ、艶は部屋へと戻った。 「烝~!おそいじゃないか!まさか…艶ちゃんに…!」 「なんもないわ…!」 (いや…なんもなくは無いな…けどこいつらには言えん!) 「烝…?」 広間には隊士達が後片付けをしていた。 原田はいびきをかいて隅に転がっている。 (馬鹿佐之!!) 「うぅっ!」 山崎は原田の腹に八つ当たりの蹴りを入れて 「悪い…先戻るわ…」 と広間を後にした。 「烝どうしたんだ?」 「さぁ~?佐之に恨みでもあるっぽかったな。」 「艶ちゃんに思いっきり嫌われたとか?」 藤堂、永倉、沖田は腕を組んで考え込んだ。 。
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