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「あっ!烝!お前俺を騙したな?」
ギロリと睨むと山崎はふんっと鼻で笑った。
「お仕置きやって!お・し・お・き」
周りはこの後の争いを予測してさっと自分の膳を守った。
「まっ今日のところは許してやるよ。心の広い佐之助様に感謝するんだな!」
ガハハッと大きく笑い隣にいた藤堂の背中をバシバシ叩く。
「痛いんだけど…」
藤堂は不服な顔をしていたが他は目を丸くしている。
「佐之…変なものでも食ったのか?」
「どっかに頭でもぶつけたのか?」
永倉は心配そうに原田の顔を凝視し、沖田は頭をさすった。
「……至極気持ちが悪い…」
斎藤は卵焼きを口へ運びながら原田へ眼をやるでもなくぼそっと呟いた。
「一ももっと笑え!笑うと人生楽しいぞ~!!」
「別に…俺は今のままで十分楽しい。」
そう言うともくもくと食事を口へと運ぶ。
「怪しいな…絶対何かあったな…」
「あぁ…怪しすぎる。」
永倉と沖田はどうにも変な原田にあっけにとられながら呟いた。
「艶ちゃん絡みかな?」
藤堂の言葉に二人は顔を見合わせそれだ!と頷き
そして悪い笑みをうかべた。
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