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配膳を終えると艶は台所へ戻ろうと広間の外へと足を向けた。 「艶!!どこへ行く?」 近藤が艶を呼びとめた。 艶はくるりと振りかえって広間の奥にいる近藤のもとへ行く。 「近藤さん!配膳も終えましたしお台所へ戻ろうかと…」 「まだ何かあるのか?」 「特には何もないですが…。」 「もそかして艶は台所で朝飯を食べるつもりか?だったらそんなことはするな。膳を持って私の隣に来なさい。」 「えっ?そんなわけにはいきません!私は女中ですし…」 「昨日言っただろう?艶も仲間なんだ。みんなと一緒に飯を食え。これは局長命令だ。」 艶の頭を優しく撫でると大きな口を開けて笑いどかっと座った。 笑顔で大きく頷くと艶は即座に台所へ行き膳を持って広間へ戻った。 近藤の隣に膳を置きちょこんと座ると遠慮しがちに尋ねた。 「私が、局長の隣でご飯を頂いていいものなんでしょうか…?」 「いいにきまってるだろ~。艶が隣にいると飯がさらに美味くなる!」 。
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