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「よしっ!洗濯しようっ!」
―――……。多い。
まだ少人数とはいえ隊士全員の洗濯物となると量は物凄く多い。
量は今までと比べ物にならない位多いが気分は悪くは無かった。
ゴシゴシと洗濯板にこすりつけて一生懸命に洗う。
すすぐための水を汲もうと桶に手をかけた時ひょいっと桶を受け取る男が現れた。
「斎藤さん!」
「…手伝うよ…」
斎藤が井戸から水を汲んでくれた。
「そんな…いけません!隊士の方にお手伝い頂くなんて…。お疲れでしょう?」
「暇だから…いいよ。力仕事は任せろ…」
斎藤は黙々と水をくみ洗われた物のすすぎを始めた。
「…すみません…。お言葉に甘えてもいいんでしょうか…?」
「気にすることはない。今までだって艶…さん…が来るまではやっていたから。」
斎藤は艶の名を恥ずかしそうに言い、次々と片付けていく。
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