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斎藤のおかげで大量の洗濯物はすべて片付いた。
「ふぅ…っ。斎藤さん!ありがとうございました。おかげでもう終わっちゃいました。」
汗を拭きながらニッコリと斎藤に笑みを向けた。
「大変な時はいつでも声をかけていいから。俺がいない時にはそこらへんにいる隊士にやらせるといいよ。」
艶の笑顔にいつもは真顔の斎藤も頬を少し赤らめる。
「ありがとうございますっ!斎藤さんはお優しいんですね。」
無邪気な艶の笑顔に更に頬を赤らめた。
「斎藤さん。お茶にしましょうか?」
「あぁ…そうだな…」
二人は台所に向かった。
その後ろ姿を見つめる男が二人。
「一が女とあんなに喋ってんの初めて見た。」
「しかも顔赤くしてな…」
藤堂と永倉である。
「艶ちゃんの笑顔は一までも変えちゃうんだな。」
二人は腕を組んでこんな事もあるんだ。と深く頷きあった。
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