15/22
前へ
/863ページ
次へ
斎藤のおかげで大量の洗濯物はすべて片付いた。 「ふぅ…っ。斎藤さん!ありがとうございました。おかげでもう終わっちゃいました。」 汗を拭きながらニッコリと斎藤に笑みを向けた。 「大変な時はいつでも声をかけていいから。俺がいない時にはそこらへんにいる隊士にやらせるといいよ。」 艶の笑顔にいつもは真顔の斎藤も頬を少し赤らめる。 「ありがとうございますっ!斎藤さんはお優しいんですね。」 無邪気な艶の笑顔に更に頬を赤らめた。 「斎藤さん。お茶にしましょうか?」 「あぁ…そうだな…」 二人は台所に向かった。 その後ろ姿を見つめる男が二人。 「一が女とあんなに喋ってんの初めて見た。」 「しかも顔赤くしてな…」 藤堂と永倉である。 「艶ちゃんの笑顔は一までも変えちゃうんだな。」 二人は腕を組んでこんな事もあるんだ。と深く頷きあった。 。
/863ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3202人が本棚に入れています
本棚に追加