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翌日、梓を捕まえて昼休みに話したいことがあると言ってわかれた。 社食では和希や中野君に会う可能性が高いし、また変にウワサされたくない。 たまには外でランチ。 梓も了承してくれた。 「そっか。坂井君は違ったか」 食後の珈琲を飲みながら梓が呟く。 「うん。友達なのは変わらない。でも、そういう風にみれなかった」 「……榊原さんとはこれからどうするの?」 「具体的には考えてない。最近は会ってないし連絡もしてない」 昨日、杏さんからあったメールにはご飯を食べに行くから都合を教えて欲しいというものだった。 仕事が終わった後だったのか夕べの着信も杏さんからだった。 「結華が決めたことだから応援はするよ。なんかあったらすぐに私に言ってね」 ニッコリ微笑む梓を頼もしく感じる反面、言ったらどうするんだろうと疑問が沸いた。 「結華ちゃん?」 「え?」 名前を呼ばれ、振り返ると見慣れた顔がある。 「お疲れ。お友達?」 「はい。親友の相模梓です。梓。前に話した冬谷泉さんと榊原杏さん。榊原翼さん」 梓は納得して立ち上がり自己紹介。仕事柄すごく様になる。 「はじめまして。相模梓です。結華から色々聞いてます」 軽く会釈して榊原翼のところで視線が止まり、内心ヒヤヒヤする。 「あなたが梓チャン? 結華チャンから聞いてるわ。杏といいます。敬語はいらないから仲良くしましょう」 「私も泉でいいからね。よろしく梓ちゃん」 順番に終わり、流れで最後に彼の番になった。 「榊原翼です。よろしく」 意外と短めな挨拶に拍子抜けだった。
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