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「え、和希疲れてんの?」 「うるさい。そりゃ疲れるよ」 「坂井さんはもしかして、前に出ることは苦手じゃありません?」 「……そう言えば、好きじゃないよね和希」 「まぁな」 「なるほど。次、黒川さんね」 「グレーは白と黒を混ぜた色なんだけど、黒に近いのね。曖昧で自分がない。考えたくないって、まぁいっかって思ってる?」 「……改めて言われるとキツイね」 「あくまで今の状態だから、決まりってわけじゃないから」 「まぁ、当たってるけど。ユイカちゃんのは?」 「オレンジは元気とか明るいイメージ。赤ほど情熱的じゃないけど行動してるって感じかな」 「ユイカちゃんは充実してんだな」 それに対して答えることが出来なかった。 和希から何か言いたそうに視線を向けられたけど、何も言わなかった。 「最後はここだね。足の部分でもあるんだよ」 「俺は赤で、結華は紫、嵐は黄色か」 「ここは、現実に対する対応力」 「んじゃ、俺は赤だしその対応力が良いってことだな?」 「そうだね。積極的に行動してるみたい。嵐さんは黄色だね」 ずっと話してきたからクラクラしてきた。 あと、少し。
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