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「じゃあコレ、四つで!」
店員が下がり、男性陣は嵐さん以外ゲッソリしている。
「アズ、もう少し抑えろ」
「なによ。充分抑えてるじゃない」
「先輩もペース考えてくださいよ」
「考えてるよ。だから飲める」
「杏は好きなだけ飲んでいいけど結華に飲ませるな」
「えーなんでよー?」
「せっかくの休みを二日酔いにさせたいのか?」
翼が冗談を言う雰囲気ではないため、間に入った。
「抑えてはいるから大丈夫だよ。こんなに楽しく飲むの久しぶりだし」
やれやれと言いたげに、翼がおとなしくなった。
「結華チャンって翼のこと分かってるわね」
「杏さんに比べたら全然ですよ」
ビールが置かれ、女性陣だけでグラスを合わせた。
梓が隣に来て、気づけば女性陣で固まっている。
「結華って明日休みだし、榊原さんのあの反応を考えると。デートでしょう?」
小声で話したが、近くにいた杏さんに泉さんには勿論聞かれてしまった。
「やっぱり? 先生分かりやすいから」
「服装は例のワンピース着ていくの?」
梓からジャブを食らい、泉さんで持ち直したものの杏さんからのアッパーに、ストレート負け。
梓と泉さんの言った通りなので何も言わなかった。
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