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報告、という単語に梓が顔を歪めた。 「……まさか、結婚する、とか?」 「マジ!?」 嵐さんが驚きの声を上げたが、中野君と和希はノーリアクションだった。 「違う! そうじゃなくて、ちょっとやってみたいことが出来たの」 梓があからさまに安堵したようにため息をついた。 「で? やりたいことって何?」 「あのね」 「へースゲーなカラーって」 「いいんじゃないか? 大変だと思うけど」 「中途半端なことはすんなよ」 らしい意見が飛び交う中、梓は少し考えると、 「なるほど。私もやりたい」 なんて言い出した。 「ダメ?」 「ううん。梓も一緒とかもっと楽しそう!」 「興味あったのか?」 中野君の問いかけに、梓は何故か私を見た。 「?」 「興味というか。確かに、結華変わったから」 「あーそれは言えるな」 和希まで頷いた。 「仕事してても、なんか楽しそうって伝わる。前とはちょっと違うな」 「それに、充実してるって感じ」 「俺は最近のユイカちゃんしか知らないけど、知り合ったときよりも」 嵐さんも少しだけ考えると、ハッと顔を上げた。 「キラキラしてる!!」 「へ?」 「そう! それが言いたかったの!」
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