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それはあの日に私が思ったことと同じ。
「そう、かな?」
私も真由美さんや麻弥さん、杏さんに泉さんにちょっとだけでも近づけたのかな。
「それにしても」
嵐さんを見ると、ちょっとだけ親近感を抱くようになった。
「嵐さんは私と同じっぽい」
私以外全員が首を傾げた。
「私、スプリングって言ったじゃない? 嵐さんもなんとなく同じ気がする」
表現の仕方とか、カラーに対しての反応を見ると、勘でしかないけどそう思った。
「俺も今度見てもらおう」
素直な反応とカラーに興味を持ってくれて、私まで嬉しくなる。
「そういや、なんで翼に言わないんだ?」
事務所に行けば、あっという間に知られてしまう。
それでも。
「驚かせたいから」
驚いた顔を見るぐらいはいいよね。
「じゃあ、初日。仕事終わったら遊び行こっと!」
きっと嵐さんも翼に内緒で行くに違いない。
「じゃあ、杏さんに話しとくね」
イタズラ好きの杏さんなら、喜んで了承してくれそうだ。
「都合が良ければ顔出すよ」
最近、和希は大きな契約を取り忙しくしている。
中野君も以前より、成績を伸ばしている。
益々、人気が高くなったふたり。
本人は知らないんだろうな。
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