一章

10/16
前へ
/378ページ
次へ
身長150cm程度、日坂高校ペットにしたい動物ランキング三位(一位兎、二位猫)の実績を持つ男の子はしばらく固まっていたが、おもむろに席を立つ。 「?」 結城はもらったおにぎりの包装を剥がす手を止める。 「おい創太」 どうしたんだ?と結城が聞く前に、カバンから取り出していたカロリンメイトがものすごい勢いで教室の外に投げられた。 おりゃー!という掛け声付きで。 「おいいいい!俺の昼飯ぃ!」 慌てて廊下に走る結城に、結城君のバカー!という声が掛かる。 やっぱり気にしてたのか。
/378ページ

最初のコメントを投稿しよう!

628人が本棚に入れています
本棚に追加