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2人は図書室の入り口の脇から延びる獣道を見つけた。
人一人が通る分には余裕があるが、2人並んで歩けるほどの幅は無かった。
他の入り口を探したが、どうやらこの森に入るにはここを通るしかなさそうだ。
「ビー玉はどうなってる?」
宮洲は足を踏み入れようと前に一歩出たところで、思い出したように聞いた。
「入り口を正面に見て、だいたい2時の方向に引っ張られています」
それはやはり頂上の方角だった。
ひしめく植物に支配されたこの場所で、こんな時間に、いったい何をやっているのだろうか。
「犯人の目的って何なんだ」
宮洲も同じことを思っていたらしかった。
大量の人をさらって、こんな山奥に引きこもって、仮面の男は何がしたいのだろうか。
「検討も付きませんね。化け物の考えは人間程度には理解できないんですよ」
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