一章

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結城はギクッと体を硬直させた後、恐る恐る携帯画面を見た。 着信 かいちょー 結城の頬に嫌な汗が一筋垂れる。 (うーわーー) 携帯はいつまでも鳴り止む気配が無い。 結城は観念して、通話ボタンを押して耳を近づける。 「はい結城です。ただいま電話に出ることができま」 『かずまぁぁ!あんたいったいどういう神経してんの!?』 「おわ!」 予想外の大声にキーンと耳鳴りが襲う。 結城は腕を伸ばして携帯を遠ざけた。 『あんた武山に昨日怒られたばっかでしょ!?今どこにいるの!?』 非常にまずい状況な気がする。 もう本格的に学校行きたくない。
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