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結城はギクッと体を硬直させた後、恐る恐る携帯画面を見た。
着信
かいちょー
結城の頬に嫌な汗が一筋垂れる。
(うーわーー)
携帯はいつまでも鳴り止む気配が無い。
結城は観念して、通話ボタンを押して耳を近づける。
「はい結城です。ただいま電話に出ることができま」
『かずまぁぁ!あんたいったいどういう神経してんの!?』
「おわ!」
予想外の大声にキーンと耳鳴りが襲う。
結城は腕を伸ばして携帯を遠ざけた。
『あんた武山に昨日怒られたばっかでしょ!?今どこにいるの!?』
非常にまずい状況な気がする。
もう本格的に学校行きたくない。
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