あめ玉

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あの娘が頬張るあめ玉は あの夜の余韻をため息で 漏らさないための蓋 溜まった唾を飲み込みながら 喉の奥で欲しがってる 舌の上で転がしながら 思い出してる すましてても スカートの中はヤラシイ匂いで 満たされてんだよ あめ玉になって あの娘のほっぺに もぐりこみたい あの娘がくわえてる あめ玉は あいつの名前を無意識に 呟かないための猿轡
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