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「ここか・・・おっしゃ!いっちょ天下とったるぜ!」
ここは下克上学園校門前。
一人の男がなにやらいきまいている。
この男の名前は羽柴秀明。
桜はもう青くなり始めている季節だというのにこの男の猿のような顔を知っている物はいない。
何故ならこの男、転入生である。
登校時間なので色んな生徒が校舎の中に入って行くが皆秀明をみて不思議そうにしている。
というよりも完全に白い目で見ている。
「さて、俺も行くか」
校門の前で立ち止まっていた秀明も歩き出す。
「おいそこの猿、ちょっとまてや」
「ん?猿?こんな都会にも生息する猿がいるのか。こんなこと言ってると田舎者だとなめられるからな。口に出さないでおこう」
「お前のことだ!!しかもおもいきり口にだしてるじゃねーか!!この田舎者が!!」
「何!?俺のことだったのか!?」
「猿みて~な顔してるだろ」
秀明が振り向くとガラの悪そうな男がたっていた。
「何を!?猿みたいな顔だと!?・・・参考までにおしえてくれんかね?猿に似てるってニホンザルより?チンパンジーより?」
「え?あ・・・え~とニホンザルかな・・・」
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