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「あ、主を蹴るとは・・・」
「拙者とて乙女でござる。胸がないなどといわれれば人並みに傷つくでござるよ」
「すみませんでした・・・」
「では、遅刻してしまう故、また後で」
「あいよ。さて、俺は職員室だな」
秀明は職員室に行き担任の先生につれられて自分の教室へ向かった。
教室は一年三組。
六と同じクラスだった。
先に先生が教室に入りホームルームを始めた。
「今日はこのクラスに新しい仲間が来ている。羽柴君、入ってきなさい」
「はいは~い。オス!オラ悟空!いっちょやってみっか!」
(ふっ、つかみはオーケー)
しかし秀明の思惑とは外れだだすべりである。
「・・・・・え~と、羽柴秀明君だ。みんな仲良くな」
担任の先生がおくれてフォローに入る。
「え~と羽柴君の席は・・・そ~だなぁ~・・・あ、ちょうどいい。あそこが空いてるな。丹羽、面倒見てやれ」
「はい」
秀明は言われた席に座った。
すると隣の女子生徒が話しかけてきた。
「私は丹羽秀美(にわ ひでみ)。このクラスの委員長をやってるの。よろしくね」
長くまっすぐ伸びた黒い髪に真面目そうだがととのっている顔。
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