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1章
ヒュオ~
耳障りな、それでも爽快な気分になる音が、寝ている少年には、目覚ましより効果的だった。
「ん~、窓が開きっ放しだったかな~」
ベッドの中にいる少年は、まだ醒めない目を擦りながら時計を探ったのだが、どうもいつもの場所にないのに気付いた。
「あれ~、おっかしいな~」
ようやくベッドから降りようとした。
「???」
確かに、今、座ってるのはベッドのはず
しかし、足はぶら下がったまま
つまり、足が床につかないのだ。
「背が縮んだかな~???」
そんなわけの分からないことを呟きながら、徐々に脳が覚醒してきた。
「今日は景色が…」
そして、爽やかではない、朝の叫びを響かせる少年だった。
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