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最近、音魅が冷たい。
俺以外の奴らとよく喋っているのを見かける。
…何で?
俺の事、好きじゃなかったの?
音魅から好きって言ってくれたのに。
少し前までは一緒に登下校してたのに。
「ねぇ、何で?」
「あ゙?」
「俺の事、嫌いになったの?!」
「…」
「ねぇ…!!嫌な所あったら直すから――ッ?!」
パシンと乾いたような音がした。
それと同時に俺の左の頬が熱くなって痛い。
「そーゆーの、うざいんだよ。」
「え?」
今、うざいって…?
「な、にが…?」
「何時も俺にくっついて、ベタベタしてくるし、自意識過剰だし。
もう、うんざりなんだよ。」
…嫌われ、た?
涙を堪えてみた。
けど、はたはたと頬を伝って流れ落ちていく。
泣いている俺をほって置いて教室から出ようとする。
「行かないで!
俺、何でもするっ!!お願いだから行かない―「うざいっつってんだよ!!」
今までに聞いた事のない音魅の怒鳴り声、冷たい瞳。
「音、魅…何で、好きなのに…嫌だよぉ…」
「るせぇ。もう二度と俺に近付くな。」
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