レクイエム

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でも死ぬ事なんて考えた事もなかったから 私はたくさん おもちゃを買って貰える 君が羨ましいかった 私はいつも走ってだけど 君は走ると叱られていた 私はそれでも病気の重さが分からなかったよ 君だけおばあちゃんの家に住んでた たまに遊びに行ったっけ 何故なんだろう? 君と話た記憶がない 私は冷たいお姉ちゃんだったんだ 走れない君を残して友達と鬼ごっこをしていたんだね 君の写真は沢山残っているよ 楽しそうに 君より一つ下の弟とは二人でイタヅラしていたね お店の倉庫で火遊びをして 小火になった時 お兄ちゃんの君が 頑張って火を消したんだ 勇気があった君 私達は君が入院していた大学病院によくお見舞いに行ったっけ でも私は大学病院のエレベーターで遊んでばかり やっぱり君の声が聞こえない 病室にじっとしているのが退屈で 広い病院の中をきっと走り回っていたんだ
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