3年前

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友人の知り合いとは、蓮田くんのことだった。 ライブの後、ほとんどの学生が帰る中、私と友人は会場に残っていた。 その訳は、友人が蓮田くんに、顔ぐらいは見せておきたいと言ったからだ。 「あれ?山ちゃん来てくれたんだ」 と、友人に声をかけてきたのは蓮田くんだった。 ちなみに、“山ちゃん”は友人のあだ名。名字が山下だから、山ちゃんって、私もたまに呼んでいる。 「と、そちらは?」 と、山ちゃんに訊ねる蓮田くん。 「同じ学部の友達だよ」 蓮田くんは「へ~」と言って、私の方を見た。 挨拶するべきかな? 「初めまして。 野崎 明日香(のざき あすか)です」 ペコッと頭を下げる。 「なんか、野崎さんって礼儀正しいね。 俺は蓮田 蒼介(はすだ そうすけ)。ちなみに学部は環境学部。よろしくね」 ニコッと笑う蓮田くん。 「こちらこそ、よろし…「ソウ、何やってんの?」 「よろしくおねがいします 」と、言おうとしたときだった。 私の言葉を遮って現れた人物は、クスッと笑うと 「女の子2人にナンパか?」 と言って、蓮田くんの肩に腕を回した。 その人物とは、朔馬だった。
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