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「もしかして、明日香、天沢くんに惚れてるのぉ?」
!!
私はグラスをテーブルに置くと、山ちゃんの方へ振り返った。
「そうなの?」
と、蓮田くん。
2人は、怪しい笑みを浮かべ、ひそひそと何かを話し始める。
「ちょ、やめてよ!なんで、そうなるかなー…」
こういう話って、なんだかなぁ………
前髪をくしゃっと掻きわけた。
惚れてる?私が?
今日会ったばかりの人にそんな……
「おーい!朔馬、こっち来いよー!」
ぬぁ~~!?
蓮田くん、なんで呼ぶの?!
「なんだよ、ソウ」
と、こっちに来る朔馬。
蓮田くんの近くにやって来ると、朔馬はグイッと手を引かれ、蓮田くんに耳元で何かをひそひそと話されていた。
朔馬は「はぁ?!」だとか、うんうん、と、時折頷いては、私の方をチラッと見た。
………なんか、変なこと言われてそうで怖いんですけど。
「よしっ、行けっ!!」
と、蓮田くんに背中を押され、朔馬が私の隣にやって来た。
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