突然の別れ

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―――12月 「さむーっ」 世間はクリスマスで、街には大きなツリーが立っていたり、クリスマスの装飾をしたお店が沢山。 多くの人々が行き交う街は、賑やかだ。 家族、友人、恋人同士、それぞれのクリスマスを満喫しているのだろう。 周りを見回しながら、時折携帯を見ていると、ブブブと携帯のバイブがなった。 「電話?」 だけど、登録していない番号。 でるべきだろうか? 一瞬、迷いつつも、私は電話の通話ボタンを押した。 「はい、もしもし?」 受話器から流れてくる音は、カラカラカラという車輪のような音。 しばらくして、受話器から女性の声が聞こえてきた。 『もしもし。私(わたくし)市民病院の川田と申します。天沢 朔馬(あまさわ さくま)さんのご家族の方でしょうか?』 病院?
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